かじたま
日本は世界でも有数の高齢化社会ですが、実際に65歳以上の高齢者がどのくらい暮らしているのかを知っていますか?
マダム
と思った方、正解です!
2019年の「人口推計」によると、日本の総人口がおよそ1億2,617万人なのに対し、65歳以上の高齢者は3,588万人と総人口の28.4%にあたります。
マダム
それに伴って、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」が年々増えてきているので、「自分にはまだ関係ない」と思っている人もちょっとだけ予備知識を持っておくと安心ですよ!
そこで、今回は実際に老老介護をしている祖父母を見守っている私の経験を踏まえながら、老老介護の問題点と今すぐ始められるサポート方法についてお伝えさせていただきます。
- 家族に老老介護をしている人がいる
- 老老介護の行く末を知りたい
- 直接的な介護はできないけど、できることがあればサポートしたいと思っている
という人におすすめの内容になっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
かじたま
老老介護ってなに?
老々介護は先ほどもお話ししたように、高齢者が高齢者を介護することを言います。
高齢の夫婦がパートナーを介護している様子をイメージされる方も多いかと思いますが、実は高齢の親を高齢の子どもが介護している場合も老々介護になるのです!
厚生労働省の「国民生活基礎調査(平成28年)」によると、介護者(介護をしている人)は60歳以上の人が約7割という結果になっているので、今後もさらに老老介護の割合が高くなっていくことも予想できますよね…。
かじたま
老老介護の問題点とは?
かじたま
”老老介護が続くとどのような問題が出てくるのか?”
ここでは、考えられる3つの可能性についてお伝えしていきますね。
介護者も高齢なので共倒れになる
かじたま
家族の介護をしている人が高齢の場合、若い人に比べると体力も少なく、病気やケガになる確率も高くなっています。
万が一、介護者が転んで歩けなくなってしまったり、入院を必要とする場合に頼れるところがあればいいですが、最悪の場合、誰にも気づいてもらえない可能性も…。
発見されたときには、どちらにも介護が必要になっていた…なんてことも実際にあり得る話なのです。
かじたま
たまたまご友人と外出する約束をされていたので発見が早かったものの、後遺症が残り、最終的には親子で施設入所に…。
この場合、ご利用者のデイサービス利用の出欠をケアマネにも確認していたので、早い段階での発見に繋がっていたはずですが、「もしも、利用日じゃなかったら…」と考えると今でも思い出してはゾッとします。
必要な介護サービスが使えない
かじたま
私たちの親世代になると、
マダム
という人がほとんどですが、高齢になるにつれて下記のように思われる人も結構多かったりします。
シニア
私たちから見ると、明らかに2人でやっていくのは厳しい状況だったとしても、「お世話になりたくない」「迷惑を掛けたくない」という気持ちで助けを借りない人も多いです。
実際に私の祖母も担当のケアマネさんや私には祖父の介護について「なんとかやってるよ~。大丈夫!」と話していますが、実の娘にあたる私の母には、
かじたま祖母
とよく話しているそうです…(笑)
祖母のように本音を話せる相手が身近にいる人なら、周りがサポートすることでサービスの利用を促し、介護負担を軽減することもできます。
しかし、介護者が自分たちだけでなんとか乗り切ろうと考えている場合では、介護者の負担が大きすぎるのはもちろん、介護される家族も適切なサポートを受けることができないので状況は悪くなる一方です。
かじたま
悲しい事件や事故が起きてしまう
かじたま
老老介護をしている人は「自分がちゃんとしてあげないと」という責任感が人一倍強く、日々の大変さややりきれない気持ちをひとりで抱え込んでしまうことも多いです。
”自分の身に何か起こってしまったとき、残された家族はどうなるんだろう”
と毎日思いながら、先の見えない未来に向かって生きていくことの大変さは当事者にしかわかりません。
だからこそ、必死に張り詰めていた最後の1本の糸がプツンと切れてしまったとき、今までの努力の甲斐もなく悲しい結末を迎えてしまうのでしょうね…。
老老介護をサポートするために私たちができること
老老介護の負担を減らしてあげたいと思っていても、それぞれ家庭や仕事の事情もあるので簡単ではありません。
かじたま
こまめに連絡を取る
かじたま
とくに用事がなかったとしても、家族からの連絡はホッとするもの。
こまめに連絡することで日頃の様子を伺うことができますし、家族がSOSを出しやすい環境を作ってあげることも可能です。
かじたま
1日1回連絡できればベストですが難しい人も多いと思うので、週に1回だけでも決まった曜日の決まった時間に連絡すると心のよりどころになることができますよ♪
定期的に訪問する(できるなら)
かじたま
近くに住んでいる人であれば週に1回、遠くに住んでいる人であれば長期休暇などに顔を見せるようにして、「いつも気に掛けているよ」と行動で伝えるようにしてみてください。
実際に私が介護施設で働いていたときも、こんなことがよくありました。
かじたま
ご家族
と嬉しそうに話されるご家族の姿が今でも印象に残っています。
老老介護の介護者は介護が必要な家族と2人っきりで過ごす時間がとくに長いので、別居している家族の訪問を楽しみにされている人も多いですよ♪
ケアマネジャーとの繋がりを作る
かじたま
介護サービスを利用している人には担当のケアマネジャーがつきますが、基本的なことはキーパーソン(主な介護者)に連絡するようになっています。
ただし、キーパーソンが高齢の場合、ケアマネジャーが話した内容がうまく伝わらないことも実際にあります…。
かじたま
担当のケアマネジャーが決まった時点でこちらの連絡先を伝えておき、契約の変更や家庭の状況などで気になることがあれば一報入れてもらうようにお願いしておくと離れていても安心ですよ♪
老老介護はサポートなしでは成り立たない
老老介護にはさまざまな問題点があるため、続けていくためには周りのサポートが必要です。
それぞれ家庭の事情もあるので、できる・できないことに差があるのは当然ですが、自分にできそうなことを無理なくサポートしていくだけでも、かならず介護者の支えになります!
かじたま
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