こんにちは!デイサービスで生活相談員をしていたかじたまです。

うちの親もそろそろ介護サービスを使った方がいいかな…
と考えはじめたとき、デイサービスとデイケアどっちが良いんだろうと迷ったことはありませんか?
利用する人が施設へ通って必要な介助を受けるという点はどちらも同じですが、実は利用する目的が大きく異なります。
そこで今回はデイサービスまたはデイケアを利用した方が良い人の特徴を介護職の経験則からまとめてみたので、
- 家族の介護サービス利用を考えている
- デイサービスなら使ってる人も多いし、安心でしょ?
- デイケアってなに?どんな人が行くの?
という人は、ぜひ最後まで読んでみてください♪
▶介護サービスの種類と内容についてはこの記事をチェック!

目次
デイサービスが向いている人の特徴

デイサービスは利用する人が施設へ通い、必要な介護サービスを受けることができる場所です。
介助の内容は
- 食事
- 移動
- 排泄
- 入浴
などの基本的なものに加え、レクリエーション活動などの余暇活動を提供していることが特徴です。
ここからはデイケアよりもデイサービスの方が向いている人の特徴についてまとめているので、これから利用を考えている人はぜひ読んでみてください♪
外出する機会は多いけど友人が少ない

いきなり元も子もない書き方で恐縮ですが(笑)、買い物やお散歩など外出する機会は多いものの人と関わる機会が少ない人はデイサービスが向いています。
デイサービスはデイケアに比べ、ほかのご利用者と一緒に何かをする時間が多いです。
実際にご利用者のケアプランを確認していると「他者との交流」を目的に利用される人が多いです。
自分以外の他人と関わることはストレスにもなりますが、関わる中で相手の気持ちを想像したり思いやったりすることは日々の生活の中で良い刺激にもなります。
もちろん気ままに生活することが悪いわけではありませんが、適度なストレスが単調な生活にハリをもたらしてくれますよ。
食べることが好き
食べることが大好きな人もデイサービスが向いています。
なぜなら、デイサービスでは食事メニューの開発に力を入れている施設が多く、デイサービスを利用している人の多くは施設で提供されるお食事をとても楽しみにしていらっしゃるからです。(デイサービスは競合施設が多いので、ほかと差をつけるために食事内容を工夫している施設が多いんですよー!)

想像してみてください。すごく接客サービスの良いにも関わらず、食事が全然美味しくない飲食店を…(笑)
私が働いていたデイサービスも食事メニューにはかなり力を入れていて、月に1回の頻度でバイキングや郷土料理、天ぷらの対面調理など管理栄養士と調理長がタッグを組んでさまざまな企画でご利用者を楽しませていました。
食べることが好きだけど、昼食はいつもスーパーのお惣菜やお弁当で済ませている…という人はデイサービスの利用が楽しみになること間違いなしです♪

気になる人は担当のケアマネジャーさんに「食事が美味しいデイサービスはないですか?」と聞いてみてくださいね!
とにかくおしゃべりが好き
人と話すことが大好きな人はデイケアよりもデイサービスを利用しましょう(笑)
デイサービスは利用する人が必要な支援を受ける場所ではありますが、同時にご利用者同士の交流の場所です。
利用しているのは同じような年代のご近所さんばかりなので、一度話に花が咲けばそこからはご婦人たちの井戸端会議がはじまります(笑)

自分自身の体調のことや家族のこと、近所にあるスーパーの話などをお互いに話し合い情報交換している方も多いです!
家族に気を遣って話せないような内容も同じ境遇の人にはすんなり話していらっしゃることも多いので、デイサービスをストレス解消の場として使うこともできます。
デイケアが向いている人の特徴

デイケアは、デイサービスと同じく利用する人が施設へ通い、必要な介護サービスを受けることができる場所ですが、専門職からリハビリを受けられるという大きなメリットがあります。
施設の形態によって多少異なりますが、デイケアには下記の専門職が常駐しています。
- 医師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 看護師、准看護師
- 介護職員
ここからはデイサービスよりもデイケアの方が向いている人の特徴についてまとめているので、一度目を通してみてくださいね♪
身体を動かすことが好きな人

おしゃべりよりも体を動かすことが好き!という人にはデイケアがおすすめです♪
というのも、デイケアは限られた時間の中で必要なプログラム(リハビリ)を次から次へと行っていきます。
もちろんデイサービスのようにほかのご利用者と世間話をすることもあるかと思いますが、どちらかと言えば決まったスケジュール(リハビリプログラム)を次から次へとこなしていく…といった感じですね。
なので、おしゃべり好きな女性よりも男性の方が多い印象で、デイサービスの利用を拒否される方でもデイケアは張り切って通われている…なんてケースも多々ありました(笑)

ジムにあるようなトレーニングマシーンだけではなく、プールの施設もあったりするので、家に引きこもっている家族に「ちょっとジムみたいなところに運動しに行ってみない?」と誘ってみるのもおすすめです(笑)
運動機能の低下が気になる人

最近、階段の上り下りがしんどそう。車の乗り降りも難しくなってきてるみたいで心配…。
こんな感じで、ご家族の運動機能の低下が気になる場合はデイケアの利用を検討してみてください。
というのも、自宅で生活し続けるためには、ある程度のことがご自身でできないと正直難しいからです。
デイケアでは、利用する人が生活する上で必要な運動機能が維持できるよう個別リハビリを行ってもらうこともできます。
なので、以前と比べて動作に時間がかかるようになったり、できないことが増えてきたなと感じたときには早めに利用検討した方が良いですよ!

ご利用者一人ひとりによって状態は違うので、まずは担当のケアマネさんに「最近〇〇なんやけど、デイケアとかも考えた方がいいですか?」と聞いてみるのがおすすめです!
病気による障害や後遺症がある人

脳梗塞で麻痺が発症した人や膝の手術をして歩行が不安定になった人など、病気による障害や後遺症がある人はデイケアで機能回復訓練を受けるようにしましょう。(これらの場合は退院時に医療機関から提案されるはず!)
このような方々が再び自宅で暮らしていくためには、一度低下してしまった運動機能をある程度の段階まで引き上げる必要があります。
デイケアにはリハビリに関する様々なエキスパートが常駐しているので、ご利用やご家族と相談しながら「何のためにどのようなリハビリをどれくらい行うのか」を計画・実施してもらうことができるのです。

何を目標にするかは一人ひとり違うので、同じ病気だったとしても「〇〇さんは△してもらってたから、うちも同じようにしてもらおう!」と勝手に決めつけてしまうのはダメですよー!
どちらが良いのか迷ったときは体験利用をしてみよう!

デイサービスとデイケアについてなんとなく分かったけど、結局どっちがいいのかわからない…という人もいらっしゃるかと思います。
そんな方はぜひ体験利用を活用してみてください!
介護サービスに限らず、世の中にある多くのサービスでは本契約する前に体験利用することができます。
説明だけを見て「なんだか良さそう!」と思って契約してみたものの、実際に通い始めると思っていたのと違った…という展開は誰しも避けたいですよね。
ちなみに介護保険のサービスは辞めたいと思ったときにやめることができますが、それでもやっぱりすぐに辞めるとなると気は引けますよね(笑)
だからこそ、気になる施設があれば、担当のケアマネさんに体験利用できないかを確認してみてください!
突然知らない環境に放り込まれるのと、納得した上で利用をはじめるのではご家族のモチベーションが全然違います。
デイサービスやデイケアは、ご利用者が自宅で暮らしていくため、そしてご家族が介護の息抜きをするために必要なサービスなので、無理なく通える施設を選んでくださいね♪

この記事を読んでくださった方の介護生活が、少しでも楽になりますように…。
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